ダイヤモンド社の調査による2017年大学卒業予定の学生の希望就職先ランキングは文系男子が一位・三菱商事、二位・伊藤忠商事、三位・三井物産。同じく理系男子が一位・三井物産、二位・三菱商事、三位・住友商事である。文系女子は一位・東京海上日動火災保険、二位・三井物産、三位・三菱商事。理系女子は一位・サントリーグループ、二位・明治グループ、三位・ロッテグループ、となっている。

 

注目すべきは昨年に映画の影響などで話題となった「理系女子」であろう。他の上位3位までがほぼ商社に集中しているのに対し、彼女達の選択肢は3位ともメーカーである。理系と言えば数字や理論に長けており、より合理的な商社を好みそうなものだが、意外にも消費者の目線に最も近い結果となっていた。

 

また、意外な事にIT関係の企業の名前が上位50社の中に皆無であった。時代の流れ的にベンチャーとして国内で創業し、後に飛躍的拡張を遂げたIT各社は日本国内の経済・流通界においても確固たる地位を築いているはずではあるが、イメージしていた「楽天」「ソフトバンク」「ディー・エヌ・エー」などは大学生にはそこまで支持がされていないようである。

 

やはり社歴があり、日本の伝統的な会社形態を受け継いでいる大手企業に関心が高いという傾向があるようだ。終身雇用や年功序列といった昭和好景気の名残は過去の遺産となりつつあるが、これらをある程度固持しているいわゆる古参の会社が人気がある事は嬉しい次第である。日本らしい企業戦士を育てていってほしいものだ。